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風の男・白洲次郎 そのスーツスタイル


 

白洲次郎という男を知っていますか?

 

兵庫県芦屋市に生を受け、戦後GHQの支配下にあった日本で当時の首相・吉田茂の側近として活躍し貿易庁の長官を務めた人物。17歳でイギリス・ケンブリッジ大学へ留学し、流暢な英語と英国仕込みの抜群のファッションセンス・ライフスタイルでいまもなお多くの男性のあこがれであり続ける「カントリー・ジェントルマン」です。

 

今回は白洲次郎のファッションアイコンとしての魅力や、スーツに対する考え方をご紹介していきたいと思います。白洲の事を知れば知るほど、その生きざまに魅了されていくことでしょう。

 

 

白洲のこだわり

 

とにかく本物志向だった白洲。

 

スーツはイギリス・サヴィルロウストリートの老舗中の老舗「HENRY POOLE」・シャツはロンドンの名店「TURNBULL&ASSER」に限る!もちろんすべてオーダーメイド。それに合わせるハットは英国王室御用達の名店「James Lock&Co.」に、アンブレラ界のロールスロイスと称される「BRIGG」、小物は「ダンヒル」でトランクは「ルイ・ヴィトン」と決めていました。

 

イギリス留学時代に磨いた白洲のファッションセンス。ファッションに対するこだわりも相当なもので、もはや情熱とも呼べるものでした。現在も残る白洲の写真はどれもまるでモデルのようなカッコよさ!

 

白洲のスーツに対する熱い情熱は、現在の日本でも「ダンディズムの象徴」として語り継がれています。

 


https://www.pinterest.jp

 

ブリティッシュスタイルへの愛

 

イギリスで自身のファッションへのこだわりとセンスを磨いた白洲は生涯ブリティッシュスタイルを愛し、英国紳士ならではのトラッドスタイルを意識しTPOを強く意識したアイテム選びにこだわっていたそう。どんな時でも頑として夕方の17時が近づくとダークスーツで通したという逸話も残されています。英国紳士としてのスーツマナーをどこまでも重んじていた白洲は特にアンダードレス・オーバードレスにも最新の注意を払っていました。※アンダードレス:フォーマルなシーンにカジュアルな着こなしをしていくこと。オーバードレスはその逆。

 

白洲は自身の英国紳士スタイルを「プリンシプル(信条)」と称し、いついかなる時も英国紳士としての生きざまやマナーに忠実に沿った生き方をしていました。

 

自分の信念に基づいて生きる、というのは誰もが憧れるものですがそうそう簡単にできる事ではありません。白洲のセンス抜群のファッションやライフスタイルに注目が集まりがちですが、こういった「古き良き日本人らしさ」が、いまもなお多くの人々を魅了させる理由のひとつなのかも知れません。

 

 

白洲次郎「スーツの名言」

 

数々の名言を残している白洲ですが、スーツにまつわる名言をいくつかご紹介します。

 

「ツイードなんて、買って直ぐ着るものじゃないよ。3年くらい軒下に干したり雨ざらしにして、くたびれた頃着るんだよ」

日本屈指のデザイナー・三宅一生氏に「ファッションアドバイス」したとされる名言。質の良いものを長く愛用する素晴らしさへのこだわりがあったのでしょう。

 

 

「必ず所属クラブなり出身校のスクールタイか、絹のネクタイをしろ。間違ってもニットタイを合わせるな、お里が知れるぞ!そういうカスタムなんだ!」

英国紳士道を歩み続ける白洲ならではの考え方。名門ケンブリッジで培ったトラディショナルスタイルを極めている白洲にしか、この言葉はスラリと出てこなかったでしょう。絵になりますね!

 


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白洲にみるスーツの美学

 

現在のスーツスタイルはクールビズやオフィスのカジュアル化にともない、だんだんと着崩れているという見方もできるかもしれません。スーツマナーもケースによって変化してきています。それはまた新しいのスーツスタイルを楽しむことができ、機能性や効率を考えたファッションの流れであるといえます。

 

しかし白洲が愛したのは古臭く、伝統を重んじた英国スーツスタイルとマナー。もし白洲が現代に生きていたならば、暑い真夏でもかっちりとジャケットを着こみ、ネクタイを締めていたことでしょう。

 

それは現代を生きる私たちにとっては非効率で、生産的であるとは言えないかもしれません。ですが白洲のスーツスタイルへのこだわりを見ていると「古臭く、効率の悪いものが必ず非であるとは言えない」ような気がしてきます。ブリティッシュスタイル独特のかっちりと重みのあるスーツに身を包み、ダンヒルのネクタイを締めロックのハットをかぶる。白洲の愛し続けたブリティッシュスーツスタイルに私たちは「スーツスタイルとは何なのか」「スーツを着ることの本当のカッコよさ」を知らず知らずのうちに見出しているのではないか?と思えて仕方ないのです。

 


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まとめ

 

プリンシプルを最期まで貫いた白洲のファッション・生きざまは「カッコイイ」の一言。本当におしゃれでおちゃめで頑固だった白洲は現在でも沢山の人のあこがれの的であり、これからもそうであり続けるでしょう。

 

スーツに袖を通すとき、白洲の「プリンシプル」を思うと身が引き締まるよう。

 

たまにはオールドスタイルを忠実に守ったスーツスタイルで街に繰り出してみようかな?そんな想いに駆られる夏の1日でした。

 

 


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